いきもの
Q. 飼っていたハムスターが寝言を言ったのですが、そういうことはあるのですか? (小6、女の子)
A. おねえさん:どんな風に寝言を言っていましたか?
女の子:「チュンチュンキュー」って。
おねえさん:起きている時はしゃべらないのかな?
女の子:猫じゃらしを顔に近づけると「キーッ」と言うけど、普段はあんまり…。
兵藤先生:そう、普段はあんまりしゃべらないんですよ。ハムスターは弱い動物で、決して強い動物ではなく、他の動物をやっつけたりすることはないのね。だから、弱い動物が鳴くと敵に見つかってしまうから鳴かないの。ウサギもそうだよね。だからああいう弱い動物は鳴かないで、自分のいる場所を他の敵に知られないように静かに暮らしているのね。
だから、ハムスターが寝言を言っているかどうかは本当は分からないの。それは飼っている人がどう感じるかなんですよ。でも、この間、ブタを飼っている人に会ったら、その人の本当の喜びはブタが横になって、グーグー言って幸せに寝ているところを見ることなんだそうなの。
それで、あなたものんびり幸せそうにハムスターが寝ているのを見て、ムニャムニャと言っているなら、きっと幸せで仕方が無いという夢をハムスターが見ていたんじゃないかと思いますよ。
例えば、犬なんかはもう少し感情の豊かな動物ですからムニャムニャと言っているときも、お母さんのオッパイを飲んでいるときに手を動かすような仕草をしているときはありますよ。
ですから、ムニャムニャと寝言を言うことはあるんですよ。

獣医師で兵藤動物病院院長の兵藤哲夫 先生

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