いきもの
Q. ドジョウは何で細いのですか? (小4、男の子)
A. おねえさん:君はドジョウを見たことがあるのかな?
男の子:ペットで、2匹飼っています。
おねえさん:名前はついているの?
男の子:ピッピとリーフです。
おねえさん:ドジョウって細いよね。どれくらいの細さかな? 小指ぐらい? 人差し指ぐらい?
男の子:ぼくの中指ぐらいです。長さは15センチぐらいです。
おねえさん:どうして細いのかしら。先生方が困った顔になっていますけど(笑)
兵藤先生:そうですね。やっぱり、体というのはどこに住んでいるのか、というところで体型が変わるんですね。ドジョウはどういうところに住んでいると思うかな?
男の子:ドジョウは流れが静かで、砂がいっぱい埋まっている川に住んでいると思います。
兵藤先生:そうだよね。砂とか沼に潜ったりしているわけ。潜るときに体の幅が広かったら潜りにくいよね。だから、最近流行っているダックスフントっていう足が短いひょろひょろとした犬がいるんだけど、あの犬は、穴熊を狩るために穴の中に入るんだけど、そのために人間が改良して足を短くして胴を長くしたんだよね。それと同じで、ドジョウも穴にスッと入れるようにああいう風な細いからだになったんですね。だってね、海の生き物もゴツゴツしていて、みんな新幹線みたいに空気抵抗がないように細い体をしているでしょ。
柳田先生:おっしゃる通りだと思います。体が細いほうが土の中に潜りやすいですからね。
おねえさん:そうですよね。鯛(たい)みたいに大きな魚なら潜りにくいですよね。
兵藤先生:ヒラメは平べったくて目が上になっていて、地面の一番下に潜っていて、タテに潜るのではなくて、横になって潜って、自分の生活を守るようになったんです。
おねえさん:やはりそれは、敵から身を守るために体もつくられているんですかね?
兵藤先生:そうですね。それを進化と言うんですね。

獣医師・兵藤動物病院院長の兵藤哲夫先生/空想科学研究所主任研究員の柳田理科雄 先生

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