いきもの
Q. ネコの鼻と犬の鼻はどうして色が違うんですか? (小1、男の子)
A. おねえさん:君はネコか犬を飼っているのかな?
男の子:飼っていません。
おねえさん:どこかで見たのかな?
男の子:おばあちゃんの家でネコを見ました。そのネコはピンク色でした。犬は散歩で見て黒でした。
遠藤先生:結論から言ってしまうと、犬とネコの鼻の色というのは本当にいろんな色があります。それで、黒っぽく見えることが多いと思うんだけど、犬とネコの間で色が違ったり、色が変わってしまうような大きな違いがあるかというと、必ずしもそうではありません。今度、街なんかでネコと犬の鼻の色をよく見てみてください。ネコは嫌がって見せてくれないことがあるかもしれないですけど…(笑)。本当に色んな鼻の色があります。それと、ピンク色に見えるのは光りの加減で、真っ白に見えることもあります。白とピンクはかなり近いですから。いつもネコの鼻がピンクで犬は黒ということは決してありません。沢山のネコや犬を見てみてください。動物の色を関心をもっていろいろと関心を持ってください。大事なことなんですよ。
おねえさん:色から動物の何か分かることはありますか?
遠藤先生:ありますね。動物の場合、一般的に鼻の部分は毛がまばらですね。体は毛むくじゃらで色が分かりにくくて、毛ばかりが見えてしまいますよね。でも、鼻の部分はわりと地肌が見えているところがあります。そうすると、その動物の体の色を決めている本当の色が鼻に見えていたりすることもありますね。
おねえさん:動物の毛の色は白や茶色ですが、鼻を見れば、その奥の色が分かるということですか?
遠藤先生:そうですね。もう少し詳しく言うと、色を決めている仕組みは鼻を見たらある程度分かったりしますね。どうして動物の色が変わるんだろうと考えている人は、本当に体の色々なところの色を見ますし、鼻は観察のポイントですね。

京都大学霊長類研究所の遠藤秀紀 先生

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