いきもの
Q. ヘビにはどうして足がないのですか? (小2・男の子)
A. おねえさん:ヘビ見たことあるの?
男の子:見たことあります。
おねえさん:どこで見たの?
男の子:学校の帰り道です。なんかニョロニョロって出てきました。
おねえさん:本当? 大丈夫だった?
男の子:毒ヘビかと思って逃げちゃった。
川口先生:そうか。でね、ヘビに足が無いのは不思議だよね。自然界の動物を見ると、カエルは足がある。ヘビの親戚のトカゲとか亀も足があるでしょ。でも、ヘビはない。鳥は羽があるよね。動物というのは現代になるにしたがって、色々なところに住むようになったのね。昔は足があった動物も無くても大丈夫なようになってきたんですよ。ところで、ヘビは生きた動物を餌にするのは知っていますか?
男の子:ふぇぇ?
川口先生:(笑)でね、多分、君が見たのはアオダイショウかシマヘビだと思うんだ。
男の子:なんか緑色みたいだった。
川口先生:じゃあ、多分、アオダイショウかな。アオダイショウは生きているネズミが好きなんだ。
男の子:ネコみたい。
川口先生:そう、生きているネズミを捕まえて食べるの。でもね、ヘビっていうのは、歩くのがあんまり得意じゃないの。時速だと5キロから10キロも出ていないので、人間の方がよっぽど歩くのが速いの。それじゃあ、どうやって速いネズミを捕まえるかというと、ヘビはどこかに隠れて、そばを通ったネズミをパクッと食べるんだよ。
男の子:ウツボみたい。
川口先生:そうそう。そうするとね、足が無くても良いわけ。例えば、足が無くても、木の陰や石の陰に潜んでいれば良いの。そうすれば、そっと近づいて捕まえることが出来るでしょ。不意打ちで捕まえるから足がなくてもいいわけ。必要がないものっていうのは無くなっちゃうんだよね。それで、ヘビは足が無くてもいいから、そのままでいるんだね。
おねえさん:住んでいる場所や食べるものによって体が変わってきたという事ですね。
川口先生:あとね、日本にいるアオダイショウなんかは2メートルぐらいだけど、タイなんかにはね、8メートルぐらいのニシキヘビというのがいるんだけど、これぐらいになると子豚ぐらいは食べちゃうんだよ。
男の子:えええぇぇぇ〜! 凄すぎる。

スタッフから:ヘビに興味を持ったら、群馬県太田市藪塚町(やぶづかちょう)に「ジャパン・スネーク・センター」という場所がありますので、調べてお家の人と出掛けてみてはいかがでしょうか。エサを食べるところもみられるそうです。でも、子豚を食べるニシキヘビは見られないと思いますけど。他にも、動物園などでも、ヘビの観察は出来ますよ。

動物コンサルタント 川口幸男 先生

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