いきもの
Q. 家でミツバチを飼うことはできますか? (小学3年 女の子)
A. 藤原先生:ミツバチはですね、日本には2種類、今いまして、大昔からいる日本在来種のミツバチと西洋、アメリカから持ってきた西洋ミツバチっていうのがいます。で、飼い方が完全に確立しているのは、西洋ミツバチなんですけども、江戸時代、日本でも江戸時代までは西洋ミツバチはいなかったので、軒先とかですね、山の中で丸太を置いてね、そこにタコをタコつぼによせるようにですね、住まいだけ提供して、春に増えて飛び込んできたハチが増えて、それを秋にとるという技術はあったんですね。ですから今でも山奥に行くと、そういうものが続いてあります。ですから、どこの家って言うわけでもないんですけど、山で普通に飼うんだったら日本ミツバチというのが飼われていますし、例えば街の中で飼うとなると、周りの人達にね、飼い方が悪いと迷惑かかることがあるんですが、ちゃんと囲いをすると、囲いの中だけをテリトリー、いわゆるなわばり意識をもつので、おじさんの場合は、5メートル×6メートルぐらいの箱をつくってですね、上だけが開いている形で、ハチが自由に外に行ける形にして風よけと、人とハチ接触しないようにするとですね、東京都内でも飼う場所がたくさんあります。
おねえさん:もし飼いたいな〜という時には…
藤原先生:西洋ミツバチの場合には、5箱ぐらいまでは趣味で飼うことが出来るんですけども、たくさん飼う場合には、業種として、都とか県に届ける制度があります。
おねえさん:たくさんだとお仕事になっちゃうってことですね。
藤原先生:そうですね、一人で飼う場合にはですね、アメリカとかヨーロッパだと小学生でもカタログを見て注文できるようになってますよ。
おねえさん:でも1匹とか2匹とか、例えばカブトムシを飼うみたいに飼うんじゃ、ハチミツはできないんですよね。
藤原先生:そうですね。女王バチと働きバチが一つの群れになって、大体普通は5千匹〜1万匹を一箱で送られてきますね。
おねえさん:そのぐらいでお仕事にならないで飼うのも大丈夫なくらい?
藤原先生:それは一箱分ですから大丈夫です。ただ、私が主催している「日本在来種ミツバチの会」という会もありますので、全国にいますので、そういう方を頼ってもらえればアドバイスできると思います。
おねえさん:ホントに飼おうと思えば飼うことはもちろんできるってことですね。
藤原先生:適切に飼えばハチミツは以外と1匹1匹はね、ホントに茶さじ1杯ぐらいしかミツを集めないんですけど、ところがね、一箱で20キロも30キロも集められるんですね。それも2ヶ月くらいでですよ。

藤原養蜂場三代目 藤原誠太 先生

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