いきもの
Q. ゴキブリは鳴くんですか? (中学2年 女の子)
A. おねえさん:ゴキブリは鳴いた方がいいですか?
こども:えっと、鳴かないと見つけにくいし急にでてくるんです。
おねえさん:急に出てくるもんね。イヤだよね。ではゴキブリに詳しい、永六輔先生に教えて頂きましょう。
永先生:あなたのお家のお台所に大事な大事な器はありますか?お椀、漆塗りの。
こども:あります。
永先生:そのことを「ごおき」、御を付けて器とて書いて御器っていうのね。その大事な器をかじるヤツがいるんですよ。かぶりつくヤツが。それがゴキブリの言葉の意味。
おねえさん:えーっそうだったんですね。
永先生:ごきかぶりっていうんですよ。昔は。それがゴキブリ。言葉の意味はそれでいいんですけども、さて、どう鳴くかは先生がお答え下さいます。
おねえさん:では高家先生お願いします。
高家先生:鳴くっていうんだけど、音を出す物はいます。
おねえさん:音を出す?
高家先生:最近は日本にいろんなゴキブリがペットとして入ってきているんですよ。
永&おねえさん:ペット!? 高家先生:その中で、マダガスカルヒッシングローチというのがいるんです。ヒッシングというのは、シッシって鳴くという意味なんですけど、クローチというのはゴキブリですよね。そういうのもいまして、つかむとやっぱりシッシ音が出るんですよ。それはコオロギみたいに羽をふるわせて鳴くんじゃなくて、関節が触れて鳴く音なんですね。コオロギみたいな鳴き方をするのがいるかどうかはまだ発見されていません。ただ大昔は、羽をバタバタやってて、例えばオスとメスが交尾をする時に羽を立てたりしてるんですけど、その時に出る音が進化したのがコオロギじゃないかと言われているんですよ。 おねえさん:コオロギに近いんですか? 高家先生:ゴキブリとコオロギは近いんですよ。だから、もしかしてゴキブリの中にも鳴けるのがいるかも知れません。まだ発見されてません。 おねえさん:まだ発見されていない。
高家先生:発見されている中では、大きな音を出すものはいません。
おねえさん:やっぱり静かに忍び寄ってバタバタって飛ぶんですね。
高家先生:その程度ですね。ただ、日本のゴキブリでも交尾の時には羽を立ててですね、オスが羽を立てるんですよ。背中から分泌物をメスに舐めさせるんです。その時に交尾するんですけど、少しぐらい音が出るかもしれません。シャシャシャってぐらいの音は出るかも知れませんよ。
おねえさん:まだちゃんとは発見されていないってことですね。まだしばらくは急に出られちゃうみたい。

多摩動物公園昆虫園 高家博成先生/放送タレント 永六輔 先生

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