いきもの
Q. ヘビは何で細長いのですか? (小学1年 男の子)
A. おねえさん:ヘビは見たことありますか?
こども:はい。
おねえさん:おうちの近くで見たのかな?
こども:幼稚園の近くで見ました。
おねえさん:ほんと、大きかった?
こども:はい、大きかったです。
おねえさん:これは千石先生お願いします。
千石先生:えーと、ヘビの先祖というのは、今で言うトカゲみたいなもので、四本足がありました。そして、足が無くなっていって体が細長くなっていったんですね。ですから、今でもヘビの中にですね、まず前足がなくなって、それから後で後足がなくなっちゃったもんで、後足が残っているヘビがいるです。ニシキヘビの仲間なんかはね、お尻の穴、そうはいせつこうと言いますが、それの脇にですね、ツメみたいなものが2本ある。それをレントゲンを撮ったりして調べると、そのツメみたいな物の先に足の骨があるんだよね。つまり足が残っている。それはね、だから蛇足ってのはちゃんとあるんですね。で、しかも無駄な訳ではなくて、ニシキヘビの仲間って言うのはオスの方がその足の名残が長いんですね。それで、求愛するときにメスと交尾する前にですね、それでこするんですね。だから蛇足という物は実際にあるものであって、役に立つ物のことを蛇足っていうんですね。じゃあ、ヘビはなぜ、足がなくなっていったか?ということなんですけど、犬、いろんな犬がいるでしょ。それでね、ダックスフントって足短いと思わない?銅が長くて足が短いよね。あれもっとずうっとのばしていってどんどん短くしていったら、ヘビみたいになるよね。で、ダックスフントはなんで胴が長くて足が短いかっていうとね、ダックスフントっていうのは、アナグマ犬っていう意味なんですね。ドイツ語でね。
おねえさん:アナグマ犬?
千石先生:アナグマって言う穴の中に住んでいる動物がいて、で、それを追っかけて捕まえるための犬だったんですね。だから、穴の中に入っていくために、穴の中入っていくためには、足は長いより短い方がいいでしょ。だから短くなっていったんですね。そういう犬にしたわけ。で、ヘビも同じ様に、穴の中に住んでいるネズミを追いかけて食べるために、トカゲみたいな動物がどんどんどんどん進化していったのね。そうすると、穴の中に入っていくために、足は別にいらないわけですよ。体だけで進むようになっていって、どんどん足が無くなって、で、仕舞いにはには無くなってしまった、体も細長くなった。だから、ヘビのまぶたって動かないんですね。いちいち土の中入ってて、まぶたを開けたり閉じたりしているよりも、コンタクトレンズみたいにしてしまって目の上をおおって、目の中に土が入るという風なことがなくなっているわけです。
おねえさん:へー。カバーがされているってことですか?
千石先生:そうですね。まぶたがくっついちゃって動かなくなっていると。
おねえさん;へー。じゃあ、自分の生活にあわせて…
千石先生:そういう風に進化したんですね。
おねえさん:じゃあ、勝手がよくなっているってことなんですね。足がいるヘビがいるってびっくりしましたね。

自然環境研究センター:千石正一 先生

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