いきもの
Q. ノコギリザメは生まれたときからのこぎりがあるのですか? (小6・男の子)
A. さかなクン:ノコギリザメはみたことありますか?
こども:ずかんで見ました。
さかなクン:生き物には“たまご”で産む生き物と“赤ちゃん”を産む生き物がいます。たとえば鳥さんはたまごを産むけど、人間は“赤ちゃん”を産むよね。ノコギリザメは、赤ちゃんを産む生き物です。お母さんノコギリザメは1m50cmぐらいあるんですが、赤ちゃんは30cmぐらいの大きさです。しかし、その赤ちゃんはすでにりっぱにのこぎりをもっています!! ところが、最初からするどいのこぎりではありません。おかあさんのおなかを傷つけてしまいますからね。だから、子供のうちはまだやわらかいのこぎりです。生まれてしばらくたってからのこぎりのギザギザもがっちりしてきます。
きみはこの“のこぎり”をどのように使うか知ってますか? マンガの世界ではよく船の底をきりきざんだりしてますけど、じっさいは海の底を掘るために使うんですね。ノコギリザメは、さめの仲間でも特に海の底にくらすタイプです。ですから、海底の土の中にすんでいる貝やえび、ゴカイの仲間をとって食べるんです。ですから、のこぎりのところにはひげが生えています。こ左右に一本ずつ2本はえてまして、海の底でエサを見つけたら「おぉ、エサがあるぞ!! ここ掘れぇ」という感じでのこぎりで土をほるんです。
ちなみにノコギリザメに近い仲間でノコギリエイもいるんですよ。とってもよくにたさかなでおおきなものは7mもあるんですよ!!

さかなナビゲーター:さかなクン 先生

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