いきもの
Q. うぐいすは春になるとなきますが、夏とかはどこにいっているんですか? (5歳・女の子)
A. 三宮先生:うぐいすのなき声はもう聞きましたか?
こども:いいえ。
三宮先生:おうちはどこですか?
こども:神奈川県に住んでいます。
三宮先生:そうですね。まだ関東地方ではうぐいすはないてませんね。いったいどこにいるかというと5月から7月くらいまでは「ホーホケキョ」とないていて、その間は山の中で子育てをします。で、それが終わると色々なところに出てくるのですが、夏の間は山の中にいて、冬になるとエサが、無くなるので里の方に出てきます。降りてきた時は、もうホーホケキョは言わないで、「チチッ」というササナキというなき方をしています。たとえば、「チチッ」とヤブのそばで舌打ちをすると時々うぐいすが出てきてくれます。でも、人間と見るといなくなってしまいます。
冬から春に近づくにつれて山に帰りますが、「ホーホケキョ」が始まるころに一度里に帰って「ケキョ」とかないています。なく練習をしているんですね。そしてまた山に戻ります。山に戻るころにはとても上手ななき方をしてくれます。里のうぐいすはながくないてくれませんが、春ならば山にいればうぐいすのなき声を聞くことが出来ますよ。

エッセイスト 日本野鳥の会:三宮 麻由子 先生

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