いきもの
Q. 犬や猫はどうやって進化してきたのですか? それと、これからどのように進化していくのですか? (小3・男の子)
A. 馬場先生:
犬や猫は、ほ乳類という動物です。そういう動物は6000万年前ぐらいから進化してきました。なぜかというとその前には恐竜(きょうりゅう)が進化してきたの。その時の犬・猫・人間の祖先というのは、ねずみやもぐらのような小さな生き物でした。
そういった生き物は、恐竜からおそわれないようにコソコソ逃げていました。それがだんだん広いところに出てくるようになり、他の動物を捕まえたり、かけっこをしたり、いろいろなことをするようになりました。こうして、体が大きくなったりしてきました。犬や猫は走るのが得意ですよね。これは、もぐらやねずみより足が長くなったからです。それにほかの動物を食べようということで、キバが大きくなってきました。体も大きくなりました。こうして、6000万年ぐらいかかってねずみやもぐらみたいなものが犬や猫のようになってきたんですね。
そういうわけで、ここまでいろいろ分かれてくると、これから大きく進化することはないと思います。それぞれの生き物は、食べ物をとる名人です。たとえば、猫は「まちぶせ」して狩りをします。犬はえもののにおいをたどって、長いこと追いかけていきます。それぞれのやり方でスペシャリストになっているんです。
ただ、人間に飼われているとちょっと変わるかもしれません。人間は狩りをするための犬を作ったり、かわいがるための犬を作ったりしてしまったよね。だけど、野生の犬や猫はこれからはほとんど変わらないと思います。

国立科学博物館:馬場 悠男 先生

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