いきもの
Q. コオロギは、卵・幼虫・成虫になると勉強したんですが、どうして「さなぎ」にならないんですか? (小3・女の子)
A. 佐々木先生:よく勉強しましたよね。たしかに昆虫にはさなぎになって大人になるものとさなぎにならずに大人になるものがいます。ちょうとかは幼虫からかっていると「さなぎ」になりますよね。でも、コオロギやカマキリとかバッタのように草原をピョンピョンはねまわるような虫は小さい時から大人と同じ形をしているものがいます。これは脱皮(ダッピ)といって、だんだん皮をぬいで大きくなります。
むずかしいですが、さなぎになって大人になるものを「完全変態(かんぜんへんたい)」といいます。変態というのは、すがたをかえていくことをいいますが、一方でコオロギのようなもともと大人と同じ形をしたものは「不完全変態(ふかんぜんへんたい)」と言います。じゃ、どうやってそのふたつがわかれるかというとこれはむずかしい。分かっていないこともたくさんあります。でも、食べてるものとか住んでいる場所とかそういうものにかんけいがあると思われています。さなぎになってじっとしているのが得なものとそうでないものに分かれているみたいなんです。これは将来、一匹でも多くの仲間が残るために必要なようなのです。

プロナチュラリスト:佐々木 洋 先生

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