いきもの
Q. 学校の自由研究でセミの羽化(うか)のかんさつをしたんですけど、セミが羽化する時、幼虫は土の中にいたのにどうして夜になったのが分かるのですか? (小4・男の子)
A. 小林先生:なかなかするどい質問ですね。生き物って体の中に時計があるといいますよね。これは「体内時計(たいないとけい)」と言われています。だから、いろいろなみのまわりの変化で土の中でも、外が夜になったかなどを感じているのではないかなと思うんです。
渡りをする鳥がいますが、太陽の位置と時計があれば方角が分かるんですね。鳥が方角をちゃんと分かっていて空を飛んでいるということは、きっと体の中に時計があるんだろうと言われています。
「どんな時計か?」というと私たちがしているような腕時計や柱時計のようなものではありません。目に見えない時計です。体の中にあるんですね。
お姉さん:この時計は魚にもあるんですか?
さかなクン:はい、あります。この体内時計はどんな生き物にもあると思うんです。体の中にリズムがあるんですね。魚の中には、夏になるとあつさをしのぐために、土の中で寝てしまう魚がいるんですよ。「イカナゴ」と言うのですけど、夏の間は土の中にいて、秋になって土や水の温度が下がると土から出てきて、泳ぎだします。これには、土の中の温度が関係しているんだと思います。
お姉さん:人間にも体内時計有りますよね。
永先生:そうですね。「おなかすいたなぁ」と思って時計を見ると「あっ、お昼だ!!」ってことないですか? 簡単に言うと体内時計ってそういうことなんです。わかるかな?
小林先生:そうですね。セミも中には朝におきだすへんなセミもいます。
きっとへんな時におなかすいたんでしょうね。

自然研究センター:小林毅先生/魚ナビゲーター:さかなクン/放送タレント:永六輔 先生

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