いきもの
Q. 鳥は冬、水の中にいても寒くないのですか? (小5・男の子)
A. 三宮先生:どこかで水の中にいる鳥を見たことがあるの?
こども:川の中にいました。
三宮先生:あなたが見たのはどんな鳥でした?
こども:白い鳥で大きかった。
三宮先生:ひとりでいた? みんなでいた?
こども:ひとりでいました。
三宮先生:そうか、その鳥はサギかな? 水によくいる鳥は「水鳥」と言われますが、寒くはないらしいです。というのも、彼らはあつくて温かい羽をたくさん持っているんです。羽根布団ってあるでしょう? あったかくてふわふわしていてとても気持ちの良いものなんですけど、それを掛けるとわかると思います。鳥の羽ってすごくあったかいんですね。それは空気をいっぱい閉じこめているからなんですね。そのあったかくてふわふわした羽は水鳥にはたくさんあって、たとえばオオハクチョウという白い大きな白鳥だと10万枚もあるそうですし、ちっちゃい鳥でも2万枚はあるんですね。
そして水鳥はもうひとつくふうをしています。それは、水鳥にはおしりのところに油を出すところがあって、その油をくちばしで羽にいつもつけているんです。羽に水がしみないようにしているんですね。それであったかいままでいられるです。
魚やエサが水の中にあるので、ずっと水の中にいる鳥もいるんですが、そういうとりも寒くないようにしているんです。水の中にずっといて陸にあがらない鳥は、足が水かきのように出来ていて、陸を歩くのが苦手という鳥もいるんですよ。
私は鳥に寒くない? と聞くよりも気持ち良さそうだねと言うときがあります。鳥としてはお風呂に入っているかんじなのかなと思うんですよ。

エッセイスト:三宮 麻由子 先生

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