いきもの
Q. 昆虫には、なんで血と骨がないの? (6歳・女の子)
A. お姉さん:今日は、インドネシアのジャカルタから電子メールをいただきました。電話、つながってますか? おはようございます。ジャカルタにはどんな昆虫がいますか?

こども:おはようございます。アリとかバッタがいます。

高家:インドネシアかぁ。虫、たくさんいるよね。大きなアリさんとかきれいなバッタさんがいるんですよね。うらやましいなぁ。で、質問のお答えですが、昆虫には骨も血もちゃんとあるんですよ。昆虫の皮膚(ひふ)ってとっても固いでしょう?
あれが骨なんですよ。皮膚が骨なんですよ。僕達みたいに体の中に骨はないんです。今度は、血の方ですが、血もちゃんとあるんです。僕達の血は赤いからすぐわかりますよね。でもね、昆虫の血は赤くないんです。うすい緑だったり、うすい黄色だったりします。だから、ちっとも血だとはわかりません。しかし、ちゃんと生きてます。心臓だって、ちゃんとあって動いています。アゲハチョウなんかのイモムシを見つけたら、背中を見てください。うすくすけてスジがとおってます。あたまからおしりに向かってのびてます。それが、ドックンドックンと動いています。あそこが心臓なんです。細長い心臓なんです。昆虫の血管というのは、その1本だけなんですよ。あとは、昆虫の血は体全体を自由に流れているんです。もし、インドネシアの大きなカブトムシの幼虫を見ることが出来たら、その白い皮膚にうすい灰色の血管が流れているのが分かります。はっきり見えますよ!!

多摩動物園 昆虫園:高家 博成 先生

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