いきもの
Q. 「オトシブミ」という虫は何年生きるんですか? (小2・女の子)
A.

「オトシブミ」は甲虫(こうちゅう)といって、カブトムシの遠いしんせきです。カブトムシの口がゾウさんみたいにちょっと長くなって、あしも少し太めなんですよ。大きさは1センチメートルみたないものが多いです。その「オトシブミ」は、飼っているの? えさは何をあげているの?

こども:えさは、一緒に飼っているカイコの「じんこうひりょう」をたまに食べています。

なるほどね。最近カイコさんにも「じんこうひりょう」が作られて、それはえいようがたくさんあるからたしかに食べるかもしれないね。
じつは「オトシブミ」にはいろいろな種類があるの。「オトシブミ」は葉っぱをつつのように巻くんだよね。その中に、1個か2個の卵をうみます。そこでかえった幼虫は、その葉っぱを食べて大きくなって、成虫になって出てくるんです。
昔の人のお手紙は、紙をくるくると巻いてそしてお手紙をあげたい人の家にポンとおいておくんです。それみたいに葉っぱをくるっと巻くから、「オトシブミ」というんだよね。このくるくると巻かれた葉っぱは、かわかさないようにぬれたティッシュの上にのせておくといいです。すると卵がかえりますよ。また、もともといた植物の葉っぱをビンか何かにつけておいて、そこに成虫をつけてやるとその成虫がまたくるくると葉っぱを巻きます。上手に飼うと年に2,3回かえって成虫は冬をこします。


多摩動物園 昆虫園:高家 博成 先生

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