いきもの
Q. カブトムシはどうして、クワガタのように冬眠しないで死んでしまうのですか? (小3・女の子)
A.

カブトムシは、おとなになると夏のあいだだけ活動してすぐ死んでしまいますよね。しかし、あることをすると冬をこすことがあります。それは、交配させないこと、卵を産ませないことです。多摩の昆虫園では、こうしてお正月すぎまでカブトムシを生かしたことがあります。
カブトムシは、夏のあいだ交配して産卵するとすぐ命がなくなってしまうというしくみがあるんです。もともとあたたかい所の生き物なんですね。しかし、おとなのカブトムシは冬はたえられませんが、幼虫だったら冬をこせます。幼虫の体の作りは、冬のさむさにたえられるようになっているんです。
一方、“ヒガタクワガタ”や“大クワガタ”、“コクワガタ”などクワガタの中には、冬をこしても活動するものがいます。それは、体が冬をこしても大丈夫なようにできているからです。大クワガタには4、5年も生きたものがいたそうです。ですから、あなたも上手に飼うとかなり長い間飼うことができますよ。ちなみに、クワガタの中でも冬をこせないものもいます。“ノコギリクワガタ”や“ミヤマクワガタ”は冬をこせません。


多摩動物園昆虫園:高家 博成 先生

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