いきもの
Q. (小2・女の子)
A.

魚は保護色(ほごしょく)といってじぶんの身を守るための色をしています。金目鯛の赤い色も同じ役わりです。赤い色は、水の中だと一番さいしょに見えなくてなってしまう色なんです。赤い色を海の中で見てみるとほんとうに目立たない色なんですよ。金目鯛は、海の中のだいたい100メートルから300メートルぐらいのところに住んでいます。そのくらいの深さに住んでいる魚といったら、金目鯛のほかに、魚の王さま真鯛(まだい)とかカサゴとかアコウダイのなかまがいますが、みんな赤い色をしています。
それよりも深いところになると、赤い色からだんだん黒っぽい色になります。住んでいるお魚も、黒っぽいムツなどになります。そしてそれ以上もっともっと深いところに住む魚は、こんどは色をもつ必要がなくなってしまうんです。というわけで、白っぽい魚が多くなるんですね。このように魚は住んでいる場所であった、身をまもれるような色をしています。
イワシの背中が青いのも、水の上から鳥とかが飛んできて食べられないようにしているためで、おなかが銀色なのは、下から魚にねらわれたときに、海の水面と同じように光が反射(はんしゃ)してあまり見えないようにするためなんです。


魚ナビゲーター:さかなクン 先生

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