いきもの
Q. 鳥のなき声がちがうのはどうして? (小4・男の子)
A.

あなたのいちばん好きな鳥の声はどんな声ですか?

こども:ホーホケキョです。

ではもし、すずめもホーホケキョとないたらどうなると思いますか?

こども:びっくりする。

そうだよね。でもね、びっくりするだけじゃなくて鳥はこまってしまうんです。
このホーホケキョというのは「さえずり」と言います。鳥はさえずりのほかに「じなき」というべつの声も持っています。たとえば、あなたが歌をうたうときはふだんとはちょっとちがった感じの声を出しますよね。それがさえずりです。で、いつも友達としゃべっているような時の声は「じなき」といっています。「さえずり」は春に歌うとくべつな目的を持っている歌で、ちかくのメスをよんで巣を作ってヒナをそだてるために、ラブソングを歌っているんです。「ぼく、かのじょぼしゅうちゅうです」って歌っているんですね。ということはうぐいすのホーホケキョをメスのうぐいすが聞いたら、「わたしの彼がいるかもしれない」と思うでしょう。そのうぐいすの声をすずめがだしてしまったら、鳥はこまっちゃうんですね。鳥は声をつかいわけてじこしょうかいしながら鳴いているんです。ちなみにうぐいすのじなきは、「チャッチャッ」といった感じなんです。そうやってさえずりとじごえをわけて良いお嫁さんをさがしているんです。


鳥の先生:三宮麻由子 先生

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