いきもの
Q. グアムの浜辺にいる魚やカニは白いんですけど何でですか? (中1・女の子)
A.

グアムのあたりに住んでいるカニは、目がひょこっととんがって、ながいスナガニというカニだと思います。このカニは、とてもすばやく動けますが、てきに見つかったとき身をかくせるように自分の色を周りの色とあわせているんです。

グアムの砂浜は、東京や千葉と違って白いよね。あれは、サンゴが死んで波の力などでこなごなにくだけて、それで海岸に流れついたものなんです。サンゴのほねがもとになっているからみんな白っぽいんです。砂浜だけれども砂でできているじゃないんですね。スナガニはその「白」に自分の色をあわせているんです。 いっぽう、魚が白いのもやはりてきからみをかくすためです。グアムにいた魚は、白よりむしろ「ぎん」色にちかいと思うんだよね。あれは、水面のギラギラににせているんです。

あれは自分より深いところをおよいでいる魚にたいして、じぶんの体を水面のギラギラと同じようにして身をかくしているんです。あのギラギラは、さかなのうろこにある色素細胞(しきそさいぼう)というちいさなさいぼうが、のびたりちぢんだりして、色が白くなったり黒くなったりするんですよ。


横須賀市自然人文博物館:林 公義 先生

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