たしかに目があまり見えない鳥もいますが、目のいい鳥もいるんですよ。たとえば、すずめは10メートルぐらいのたかさをとんでいても、地面にある米つぶが見えるそうなんです。すごいよね。
鳥の目は、とりのしゅるいによってとてもちがったつくりになっています。だから昼によく目が見える鳥と夜によく見える鳥というちがいもあります。
昼間に寝ているふくろうは、目でいろいろなものを見るひつようがありません。えものをさがす夜はくらくてよくえものがみえないからです。ではどうやってえものをさがすかというと、音で聞き分けています。彼らの耳は右耳と左耳のついているところががちょっとずれていて、右耳で聞こえた音と左耳で聞こえた音のびみょうなずれでえものの場所を聞き分けているんです。そして飛んでいくんですね。
また、わたり鳥の方向のたしかめ方は、磁気を感じたり、星を見てとんでいることもあるそうです。じっけんでは、プラネタリウムに鳥をはなして、星のいちをいきなりかえるそうです。そうすると、鳥が飛んでいく方向をかえるそうなんです。鳥がどうやって飛んでいく方向をきめるかは、鳥のしゅるいによっていろいろとちがうということですね。
エッセイスト・日本野鳥の会:三宮 麻由子 先生
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