これは2つのりゆうがあります。1つはへびがどくをもっていても、きちんとしまっておくばしょがあるということです。だからじぶんのからだには、どくがいかないようになっているのです。どくは、てきをやっつけたりするばしょだけにあるのですね。
もうひとつは、どくへびの「どく」は、にんげんにとってはどくなんだけれどもへびにとってはどくでないものがあるんです。にんげんやへびではないどうぶつをやっつけたりすることはできても、おなじどくへびがべつのへびにかみついてもだいじょうぶというどくもあるのです。
こういったことはしぜんのせかいではよくあって、たとえば公園にある「えごのき」の「実」にはどくがあります。だから、とりはけっしてその実を食べないのです。でもそれは鳥にとってはどくなんだけれども、虫にとってはどくじゃないのです。だから、虫はよく「えごの実」をたべているんですね。
プロナチュラリスト:佐々木 洋 先生
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