いきもの
Q. カモノハシは、なぜたまごをうむのですか? (小5・女の子)
A.

せかい中さがしても、ほ乳類の中でたまごをうむのはオーストラリアにすむ「カモノハシ」と「ハリモグラ」だけなんです。カモノハシは、顔に「かるがも」のようなくちばしがついていて、手には水かきがついているどうぶつで、水の中にすみ、川など水のちかくのどてにあなをほって生活しています。たまごはその巣でうみます。お母さんは赤ちゃんがかえったらだっこしてそだてますが、じつはカモノハシはおっぱいをもっていません。ここもふしぎで、ミルクはむねのしわのあいだからしみでてくるんです。それを赤ちゃんがペロペロとなめておおきくなるのです。そのほかにももっといろいろなふしぎがあります。とくにおもしろいのは、つめに「どく」をもっているんです。これはてきとたたかう時につかっているようです。とにかくカモノハシは、ふしぎなことだらけで70年ぐらい前にカナダでほ乳類のことをべんきょうするためにがくしゃのひとたちがあつまったとき、そこでカモノハシが見つかったとほうこくされたました。そうしたら、がくしゃのひとたちはみんな「こんなどうぶつがいるわけない。うそだ!」といったそうです。それぐらい不思議ないきもののなんですね。この、ふしぎ

ないきものがなぜたまごをうむようになったのか? それは、オーストラリアの自然のなかですごすならば、たまごでこどもをうんだ方がよかったんでしょう。なぜとりがたまごをうむのかしっていますか? とりはにんげんみたいに体のなかに赤ちゃんがいたら、体がおもくなって空をとべなくなってしまうのです。どうぶつはいきるかんきょうによってからだをかえていきます。カモノハシもきっと水の中で生活していくにはたまごのほうがつごうが良かったのでしょう。


たまご博士:吉村 卓三 先生

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