みんなおなじなき声だったら、すがたの見えないなかまたちになにかを伝えるとき、こまっちゃうでしょう。ワンちゃんが「ニャンニャン」ないていたらどうなっちゃうかな？　ワンちゃんのまわりにネコがあつまっちゃうよね。ネコはネコどうしのお友達がいるし、ネコどうしでけっこんするからネコがネコのなき声をしていたほうがなかまをよびよせたり、けっこんあいてをよんだりするときにいいんだよね。おなじようなことは、にんげんの赤ちゃんだってあります。あかちゃんは「オギャアオギャア」ってなくでしょう。そうしたらにんげんが「あ、赤ちゃんが泣いてる」とおもってかけつけるんだよね。ちなみになきごえのちがいは、どうぶつのかおのかたちや「のど」のかたちによってちがってきます。まあ、なぜどうぶつによって「なき声」がちがうのかは、おなじなかまどうしがおはなしをしやすいようにということになります。

どうぶつのお医者さん：兵藤　哲夫　先生