いきもの
Q. 鳥のオスは色がきれいなんですけど、メスはどうしてきれいじゃないんですか? (小4・女)
A.

これはね、りゆうはたんじゅんなことなんです。オスは、およめさんをみつけなくてはならないでしょう?にんげんもかっこいい洋ふくをきたり、かみの毛をかっこよくしたりして、女の人にもてるようにするよね。それと同じなの。鳥のオスも、メスにもてるために、いっしょうけんめいかっこよくするわけだ。それと、メスはたまごをうんだりヒナをそだてたりするよね。だからあんまりはでだと、ほかの生き物に見つかってたまごをぬすまれたり、おそわれたりしてしまうんだよね。
ただふしぎなのは、カラスなどはオスもメスもおなじだよね。そうしてみると、ぜんぶの鳥が「オスははででメスがじみ」というわけではないんだ。オスがはででメスがじみなだいひょうは、カモたちなんだけど、これもね、オスがすごくはでなかっこうをしているのをしっているのは日本人だけぐらいなの。どうしてかというと、カモの多くは夏になると日本から外国にわたって、たまごをうんで子供をそだてるんだけど、そのあいだはオスもじみになるんですね。オスも子育てを手伝うからなんです。だから、けっこんするシーズンだけオスがはでになる、という鳥がいるのもおぼえておいてください。あとね、よく考えると「きれい」って人によって感じ方がちがうでしょう?

たとえば、キラキラ光るのがきれいだと思う人もいれば、メスの茶色のぐあいがきれいだという人もいるよね。だから、これからぼくといっしょに言い方をかえましょう。「オスははで、メスはしぶい」。そうすると「りょうほうともかっこいい」ってなると思うよ。


プロナチュラリスト:佐々木 洋 先生 先生

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