いまごろになると、ツバメは南の国に飛んでいくんだけど、春になるとまた日本にわたってきて、子そだてをしています。お母さんは巣(す)のなかでねています。でもね、お父さんはお母さんがゆるしてくれないと巣の近くでねむることができません。巣にも入れてもらえないのです。だから巣からはなれてねています。
今のじきになると巣がなくなっていて、お母さんもお父さんもそして子どもたちも、みんな自分で生きていかなくてはなりません。このじきにどこでねているかというと、西や南にだんだんうごいていきながら、川原(かわら)があると川原の草はらなどでねています。その草はらで、人や動物があまり入ってこないようなしげったところをえらんでねているんですよ。
日本野鳥の会:安西 英明 先生
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