じつは「桜エビ」というのは、1しゅるいだけじゃないんですね。何しゅるいかいるんですよ。
では、もともと桜エビはどのようなところにすんでいるのでしょうか。それは150メートルから400メートルぐらいの海の深いところに、いっぱいあつまって生活しているのです。ところが夜になると、水面まで上がってくるんです。プランクトンという海の中の小さいエサをたべながら、上がってくるのです。私たちは、夜、プランクトンを食べに水面に上がってきたエビをアミでつかまえるんですね。
そして、たしかに駿河湾(するがわん)は桜エビがたくさんいることで有名ですが、駿河湾にしかいないということはありません。神奈川県(かながわけん)に、相模湾(さがみわん)というところがあります。江ノ島(えのしま)や湘南(しょうなん)とかいわれているあたりです。そのあたりにも桜エビの仲間はすんでいます。それから日本海(にほんかい)がわでは、富山湾(とやまわん)に桜エビの仲間がいます。1500メートルぐらいの深さを持っている湾ならば、だいたい桜エビがいるとおもってください。
横須賀市自然人文博物館:林 公義 先生
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