いきもの
Q. ハリネズミはなんでハリをもっているの? (6さい・おとこ)
A.

多摩動物公園(たまどうぶつこうえん)にもハリネズミがいるので、よく小屋のそうじをしたりするんですけど、あの背中のハリはとってもいたいんです。だから皮の手ぶくろをしてさわるんですよ。それから、多摩動物公園にはハリモグラもいたし、ヤマアラシもとても長いとげを持っています。

それで、あのハリですが、何でできているかというと、もとは体の「毛」なんです。それがとってもかたくなったものなの。じゃあ、どうしてかたくなったのかというと、ハリネズミは、足もおそいし、自分を守るための武器(ぶき)をもっていないでしょ。そうするとキツネなどから身を守ることができないんです。そこで、あのハリをピッと立てて体をボールのように丸くするのです。そうすれば、おなかのやわらかいところは、かくれちゃうし、あまりのトゲトゲで、キツネもさわるのがいやになっちゃうんです。つまり、ハリネズミ・ハリモグラ・ヤマアラシの体は、てきから身を守るためにハリになったんだということです。


多摩動物公園昆虫園・高家 博成 先生

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