いきもの
Q. カモノハシは、ほ乳類ですか鳥類ですか? (小1・おとこ)
A.

カモノハシって、くちばしもついているし、だけど体には毛も生えているし、鳥なのかほ乳類なのかどっちなんだろうと思うよね。じゃあ、まずほ乳類を考えてみよう。

ほ乳類って言うのは、赤ちゃんを産んで、お母さんからおっぱいをもらう生き物です。鳥の場合は、卵を生んで、お母さんからおっぱいはもらいません。そしてほ乳類の赤ちゃんはおなかの中にすごく長く過ごしてから生まれてきます。

でも、カモノハシはすごく変わりもので、1週間や10日ぐらいというすごく短い期間で生まれてきちゃうんです。生まれた赤ちゃんが自分の力で、育児嚢(いくじのう)というお母さんのおなかの袋に入るんだ。赤ちゃんはその中でお母さんのおっぱいを飲みます。しかもカモノハシはお母さんに乳首(ちくび)がなくて、おなかの肌から汗のようにお乳がじわじわと出てくるんです。

でも、他のほ乳類の乳首も、もともとは「汗腺(かんせん)」という汗の出る穴が変形して出来上がったところなんです。ですから、お乳をのんで大きくなるカモノハシはほ乳類の仲間だと分かりますよね。といっても、とっても変わりだねの動物だということは間違いないです。

オーストラリアに住んでいるんだけど、オーストラリアは「有袋類(ゆうたいるい)」というカンガルーのように袋を持っている生き物がいたり、カモノハシのほかにも変わった動物が多い所なんです。もし興味あったら、オーストラリアにはどんな変わった動物がいるのか、ちょっと調べてみるといいとおもいますよ。


葛西臨海水族館・葛西 宣宏 先生

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