いきもの
Q. 渡り鳥は休むことなく海を飛ぶの? (小3・おんな)
A.

渡り鳥は大きく分けると2つあります。まずは、たとえばカモやカモメのような水鳥。そしてもうひとつは小鳥です。

水鳥は海にぷかぷか浮くことができるので、波の高くないところにおりて休みます。

では水に浮くことの出来ない小鳥たちはどうするかというと、休めるところを探すんですね。時には休めないときもあるけど、運が良ければ船のマストや甲板に止まって休みます。とても疲れているときは船の上で一泊、二泊と休む時もありますよ。ただ、時には自分の行きたい方向と逆の方に進んでいる船に乗ってしまうこともあります。それに、船の他にも、海に浮かんでいる大きなゴミや木などに乗っかるときもあります。

ただ、休むにしても危険があります。例えば木の上に乗っていると、大きな魚にぱくっと食べられちゃうことがあるんです。

あとね、鳥以外にも海を渡るものがいます。それはチョウなんです。チョウがどうやって海を渡るかというと、わざと海に落っこちるんです。それで海にぷかぷか浮いて、これ以上ぬれたらもう飛べないという時に、また飛び立つんですね。鳥もチョウも休まず飛ぶこともあるけど、なるべく休む方法を考えながら飛んでいるんですね。


プロナチュラリスト 佐々木 洋 先生

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