いきもの
Q. イヌやネコの歯が抜けかわる時、一緒に飲みこんでしまわないんですか? (小6・おんな)
A.

イヌもネコも、生れてから4ヶ月ぐらいで子供の歯から大人の歯に生え変わってきます。回数は一生に一回で、人間も同じだね。

なんで歯が生え変わるかというと、子供のころはアゴが小さいし、やわらかいものを食べるから、小さい歯が生えているんだよね。でも大人になると、もっと大きな歯に変わるんです。

でもね、歯というのは全部一度に生え変わるものではありません。子供の歯「乳歯(にゅうし)」の下に大人の歯「永久歯(えいきゅうし)」が準備されてから生え変わるんだよね。だから、1本抜けても他に残っている歯はたくさんあって、口の中に歯が1本もなくなる、ということはないんです。特に遅く生え変わるのは「犬歯(けんし)」といわれています。

それから、歯が抜ける時に飲み込んでしまうんじゃないかということだけど、実は飲み込んでしまうんです。ちょっと心配に思うかもしれないけど、大丈夫です。人間だとお友達やお父さん、お母さんに教えてもらったりして、だいたい何歳ぐらいに生え変わるってわかるでしょう?

でも、イヌやネコは自分では「今ごろ生え変わるかな」ということが分かってないから、抜けそうになってもそのままブラブラさせてるし、抜けても飲み込んじゃうんだよ。でも、歯がグラグラしているときは、口をムニャムニャしているから見てあげてもいいかもね。引っ張って抜いてしまってもいいです。まあ、固いものを食べてたら自然に抜けちゃうけどね。


兵藤動物病院 院長 兵藤 哲夫 先生

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