いきもの
Q. オカピはキリンの仲間なのにどうして足がしましまなの? (小2・おとこ)
A.

そう、オカピは確かにキリンの仲間なんだけど、すごく大きな意味での「仲間」なんですね。

例えば、ゾウさんにアフリカ象とアジア象がいるんだけど、ほとんど同じでしょ?オカピとキリンはそこまで近い仲間ではないんだよね。

動物の仲間の区分け方ってとても難しいんです。蹄(ひづめ)や歯、頭の形などでも、いろいろ分けられるんですね。そういう分け方をすると、例えば象とジュゴンも実は遠い親戚(しんせき)だってわかるんです。あと、シマシマの意味なんだけど、よくキリンやシマウマのシマシマは目立たないようにするためといわれますよね。

逆に仲間であることを確認するためにも使います。オカピの大きさは、キリンよりちょっと背が低くて、ちょうどシマウマぐらい。色は、表現しにくいんですけど「濃いビロード色」をしています。濃い茶色といった方がわかりやすいかな。そして足だけがシマウマみたいになんです。木の葉っぱを食べていてアフリカの奥地にいるんです。あまりにも奥地にいたものだから、そのぶん人間が発見するのも遅くなったし、数も少ないんです。

今の日本の動物園では横浜動物園にしかいません。これだけでも日本につれてくるのはとても大変だったんですよ。パンダってとても珍しいでしょう?パンダとオカピは同じくらい珍しくて同じくらいすごく貴重なんです。だけど、アメリカでは少しだけ繁殖していて、サンディエゴの動物園には2頭、そのお隣のワイルドアニマルパークというところには7頭ぐらいいます。

日本にもオスとメス両方がいますから、将来子供が生まれて繁殖する可能性はとても高いです。楽しみだよね。


動物コンサルタント 川口 幸男 先生

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