いきもの
Q. ザトウクジラはプランクトンを食べるのに、マッコウクジラはダイオウイカを食べるのはどうして? (小4・おとこ)
A.

ザトウクジラとシロナガスクジラ、マッコウクジラではどれが一番大きいと思いますか?

こども:シロナガスクジラ。

その通り。マッコウクジラは大きくても20メートルくらいなんだけど、ザトウクジラやシロナガスクジラは30メートルを超えるものもいるんだよ。で、ここまで大きくなってしまうと獲物を追って捕まえるほどのスピードが出なくなってしまうんです。

マッコウクジラは歯鯨(はくじら)といって歯のある鯨なんです。イルカやシャチもそうですね。このような歯を残したものは、動きがとてもびんしょうなんですよ。

ザトウクジラやシロナガスクジラももともとは海の中で生活を始めた肉食動物なんだけど、あまりに大きくなってしまったから、お口の中にいっぱいおひげをたくわえて、自分のまわりに住んでいるプランクトンをいっぱい食べるんです。このために、大きな鯨は南氷洋や北氷洋などの、対流(たいりゅう)といって温かいお水と冷たいお水がぐるぐる回ってかきまざっていているところに住んでいるんです。そこだと栄養がたくさんあってプランクトンがたくさんいるので、そこでガバッとプランクトンを食べるんです。

陸上で考えても、大きな肉食動物ってライオンやトラでしょ?それより大きくなっちゃうと、早く走れなくて他の動物を捕まえられないから、陸に住む大きな動物はみんな草食なんだよ。

動物がどうやって生きていくか、というのは陸でも海でも食べ物によって変わっていくんだね。


お魚博士 杉浦 宏 先生

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