いきもの
Q. ダンゴムシはなんで丸くなるの? (5歳・おんな)
A.

ダンゴムシって、おうちの庭のしめっているところとかが大好きだよね。たいてい、石の下とか落ち葉の下とかにいるでしょ。あんまり外に出てこないよね。

それはどうしてかというと、外には敵がいっぱいいるからなんです。ダンゴムシみたいな小さな虫は、カエルや小鳥の大好物なんだよ。だから、僕たちがダンゴムシを手の先でちょんちょんとさわると、食べられちゃうと思って、すぐ丸くなっちゃうんです。ダンゴムシって丸くなると、とってもかたいでしょう?ダンゴムシの身体って、おなかのほうはやわらかいんだけど、背中のほうはとってもかたく出来ていてね、あれだけかたいと、アリンコなんかはダンゴムシのことを食べられないの。だから丸くなって身を守っているんです。背中をつついてもあまり反応しないんだけど、おなかのほうをつつくとすぐ丸くなっちゃうよ。今度やってごらん。

ところで、ダンゴムシって歩くのがおそいでしょ?そのせいで敵に襲われやすいんだ。だけど、ダンゴムシによく似た「ワラジムシ」というのがいて、こっちの虫は丸くならないんだよ。なぜかって言うと、逃げ足がはやいから丸くならなくても身を守れるの。

ダンゴムシは歩くのが遅いから、身体を丸くしてかたくなることによって、敵に食べられないようにしているんです。虫によって、いろんな方法で敵から身を守っているんだね。


多摩動物公園 昆虫園 高家 博成 先生

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