いきもの
Q. 恐竜は絶滅したのに、なんでほ乳類は生きているの? (小5・おとこ)
A.

実はね、これはとても大きな謎なんですよ。恐竜は6500万年前に全部滅びました。なんで滅びてしまったのか、いろいろな原因が言われてます。「大きな隕石がぶつかったから」、「地球が寒くなっちゃったから」とかね。でも、そのとき起こった異変が、あんまり大きなものだったら、地球上の生き物すべてが滅びちゃったはずでしょ。それなのに、なんで恐竜が滅びてほ乳類が生き残ったのか。それはそれぞれが持つ特徴にあると言われています。

恐竜時代もほ乳類はいたんです。でも、それはとてもちっちゃかったのね。なので、ほとんど肉食恐竜のえさになっていたの。だから恐竜につかまらないように、一生懸命逃げながら暮らしていたのね。だから敵に見つからないように、まず相手をよく見つけようとして目が良くなって、耳がよくなって、それから鼻も良くなったの。さらに、そういう目・耳・鼻から入ってくる情報を一生懸命処理しなくちゃいけないから、情報処理をするコンピューターの役割を果たす脳みそも発達したのね。それがとっても大きな特徴なの。それと大切なのは、体中に毛が生えてることなんです。これは、食べたもののエネルギーを無駄にしないように、体から熱が逃げないように体中に毛をはやして、少ないエネルギーでうまく生きるという方法を考えたのね。

そういう様々な能力のおかげでほ乳類が環境の変化に対して生き残れたんじゃないのかなといわれてるんですよ。


イラストレーター・ヒサ クニヒコ 先生

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