いきもの
Q. 恐竜は卵を産むって聞いたけど、鳥のようにあたためるんですか? (小3・おとこ)
A.

恐竜は体がとっても大きいので有名だよね。30トンから40トンぐらいの重さがあるのもいたと考えられています。そんな恐竜が卵の上に乗っかっちゃったら卵も割れちゃうよね。だからそういう大きな恐竜は卵の上に乗らずに卵をあたためたと考えられています。

じゃあどうやって卵をあたためたか。それは恐竜の巣の化石にヒントがありました。体の大きな恐竜は、穴を掘ってその中に卵を産んで、卵の上にいっぱい葉っぱをかけてたの。その葉っぱは、時間が経つと腐ってきて熱を発生します。その熱で卵をあたためていたようなんですよ。

実はね、今のワニも同じようなやり方で卵をあたためているんです。ところがね、中国のゴビ砂漠のところで「オビラプトル」という小さい肉食恐竜がみつかって、その化石を知らべたら卵の上に乗っかってあたためてるんだよ。だから小さい恐竜は、卵の上に乗っかっていたみたい。なんとたった60センチぐらいの大きさの恐竜もいたから、それぐらいだと乗っかっても大丈夫だよね。学者の人たちの中には、卵をあたためるために恐竜にも毛がはえていたんじゃないかって人もいるし、実際そういう恐竜も発見されてるんだよね。 こうやって新しい発見があると、今「こうだ」って言われている恐竜の常識も、これからどんどん変わっていきそうだね。


イラストレーター・ヒサ クニヒコ 先生

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