いきもの
Q. 蝶の羽根のもようっていっぱいあるの? (小1・おんな)
A.

蝶の羽根のもようは、とってもたくさんあるんだよ。蝶の種類がちがえば当然、もようもちがってくるけど、同じ種類の蝶でもちがいがあったりします。同じ種類の蝶なのに、出てくる季節によって、もようにも差があるの。

アゲハチョウなんかは、春に出てくるのと夏に出てくるのがあるんだけど、もようはそれぞれちょっとずつちがうんだよね。だから、同じ種類でももようはいろいろあって、さらに蝶の種類が変われば、もようはもちろん変わってきます。ということは、数えきれないくらい、ものすごーくたくさんの種類のもようがあるってことだね。

でね、蝶の羽根には「鱗粉(りんぷん)」という粉がたくさんついているんだけど、実はその粉がたくさんのもようを作っているんです。で、その粉はもようを作っているだけじゃなくて、雨が降ってきたときなんかに雨をふき飛ばしてくれる、という役割もしているんだ。

雨の日でも蝶が飛んでいるのを見たことがあるでしょ?蝶は水にぬれても大丈夫なんだよね。海をわたる蝶というのもいるんだけど、長いあいだ空を飛んでいるとつかれちゃう。じゃあどうやって休むかというと、わざと海に落ちる蝶がいるんです。ぬれても平気だから海の上で休むんだね。で、これ以上水にぬれたら羽根が重くなって飛べなくなる、というところで、また飛んでいくの。でも時々うっかり寝坊して飛べなくなって死んじゃうこともあるし、魚に食べられちゃうこともあるんだよ。


プロナチュラリスト・佐々木 洋 先生

[戻る]