いきもの
Q. セキセイインコは大きくなっても言葉を教えられるんですか? (小6・おんな)
A. お姉さん:何年ぐらい飼ってるの?

こども:2年ぐらい・・・

そうか、2年ぐらいだと、もうだいたい大人と同じ大きさだよね。それでね、言葉を教えるってとても根気のいることなんだ。
ヒナの時、つまり人間もそうなんだけど、若いうちに言葉を教えると、頭の中が柔軟だから、外から刺激が入ってくるとどんどん体の中に入れることができるのね。
だから言葉もどんどん覚えてくれるの。それが少しずつ年をとってくると、頭も体も頑固になってくるんだな。外からのいろいろな刺激に対して、吸収して自分の身につけていくんじゃなくて、逆に「知らないよ、僕はこうして生きて行くんだよ」ってなってくるんだよ。
でもね、根気よく、はじめは簡単で短い言葉から、くり返しくり返し教えてあげる。それを続けていけば時間はかかるかもしれないけれども言葉を覚えてくれるかもしれないよ。だけどその時に大事なことは、鳥たちが落ち着いて、安心して暮らせる環境を作ってあげることなの。
あとね、そうだなー、インコの仲間で、よく言葉をしゃべってくれる鳥でね、ちょっと大きいグレーのオウムがいるんですけど、動物園なんかで飼ってるときには、言葉をよく覚えてくれなかったんです。
それはなんでかというと、まわりがザワザワしていたりとか、近くで自動車が通る音が、いきなり聞こえたりしたからなんだよ。だから、鳥たちが落ち着かない場所だったりすると覚えるのはやっぱり時間がかかるようですね。

お姉さん:例えば「こういう言葉が覚えやすい」というような言葉はあるんですか?

やっぱりなるべく短い言葉の方がいいと思いますよ。
そうだな…その鳥の名前をくり返し呼んであげるとかが、いいと思いますね。

上野動物園・葛西 宣宏 先生

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