いきもの
Q. 鳥と魚はオスの方が派手なんですけど、どうしてですか? (小4・おとこ)
A. そうだね。魚の場合は、特にオスのほうが派手っていうのは少ないんだけど、鳥なんかは、そうだよね。
それで、どうしてかっていうと、オスとメスの仕事が別々かどうかなんだ。たとえば鳥を例にしてみると、まず、オスとメスが同じ色をした鳥もいるでしょ。今の時期、池なんかに「カイツブリ」っていう鳥がいるけど、あの鳥はオスかメスか色だけじゃ、どっちかわからないんだ。
こういうのはオスとメスが共同でえさを運んできたり交代で卵をあたためたり、ヒナがかえると共同で育てたりするんだよ。かと思えば「オシドリ」のように、産卵期になるとオスがきれいな色になっちゃうのもいるね。こういう場合はオスとメスが別々の仕事をしっかりやってるんだよ。
お母さんがしっかり卵を抱いてあたためている時に、オスは巣のまわりでウロウロしてそれを守ったりしてるんだ。そういう役目というのがそれぞれあるの。その時オスは「僕はこんなにきれいなんだよ。だから僕の子供をぜひ残しておこうよ。僕はこんなに立派なんだよ。」ってことをみんなに見せるんだよ。
そのためには、オスは王様みたいに立派で派手じゃなきゃいけないんだよね。鳥の場合は特にオスとメスの役割がはっきりしてることが多いからそうなるんだ。
ほ乳動物だっているんだよ。ほら、ライオンのオスは大きなたてがみがあるじゃない?そういう特徴があるよね。そのかわりオスとメスの役割が別々だったりするのさ。
こんなふうにして「目立つ」ということはそれぞれ種類によってもちがうんだ、ということも覚えておいてください。

お魚博士・杉浦 宏 先生

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