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この世には、まだ誰も見つけていない新種の動物っているんですか？ （小4・おとこ） |
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いると思います。世界には、まだまだ人間が行ってない未開の場所っていうのはあるんですね。特に我々学者が行ってない場所があるんですよ。 たとえば、南米の密林の奥深くっていうのは、水が多くて行きにくかったりするでしょ。そこに、原猿類っていってネズミくらいの大きさの小さいサルがいるんですね。タマリンとかマーモセットとかがそうなんですけども。 その新種っていうのは昨年あたりにも見つかっているんですね。この仲間はたぶんまだいるんじゃないかといわれています。で、そこに古くから住んでいる人たちは、けっこうそういう動物を知ってるんですね。 ところが科学者が、そこに行かないものだから、それが世に広まらないんです。一般の人たちは知らないわけ。そういう動物は、まだあっちこっちにいると思います。で、日本で一番有名なのは最近発見されたイリオモテ・ヤマネコですね。 アジアでも、5年くらい前に新種の小さなシカが発見されています。こういうふうに、ゾウみたいに特別大きな動物ではもういないかもしれませんが、ネズミかウサギくらいの、小さくて神経質な動物は人間の目にふれにくいですから、まだまだ何種類も発見されると思いますよ。 上野動物園・川口 幸男 先生 |