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イクラがサケになるみたいに、なんで魚の中には子供の時と大人の時で名前がちがうのがいるんですか?
(小1・おんな)
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まず、最初にサケのお話をしようね。サケの卵のことをイクラっていうんだよね。イクラっていうのはね、実はロシア語で卵っていうことなんだよ。 魚屋さんでは、ツブツブなのをイクラっていってね、卵がみんなくっついているのをスジコなんていうんだよね。見た目がちがうからべつべつに名前をつけちゃったんだよね。 サケの赤ちゃんはね、卵から赤ちゃんになった時には、もうサケっていう名前で呼ばれるんだよ。あと、たとえばオタマジャクシとカエルね。カエルなんかはさ、4本の足があって、ピョンピョンはねていればカエルに見えるけど、まだ手足の出ていない、お水の中で泳いでいるのを見て、「あっ、カエル!」なんて誰もいわないよね。だから、カエルの赤ちゃんのことをオタマジャクシって呼んでいるんです。 でもね、お魚の中には、ちっちゃいときにはね、セイゴだとかフッコだとかいって、大きくなるとスズキなんて、名前をかえちゃうのもいるんだよ。大きい魚と小さい魚と見たときに、これみんな同じですよっていうよりも、小さいくてかわいらしいから「これはセイゴだな」なんていってたほうが、よかったんじゃないかな。 でも本当はこんなことをしてるとね、水族館ではこまっちゃうこともあるんだよ。お魚の名前っていうのは、たっくさんあるんです。たとえばね、みんながよく知っているメダカはね、ほかにもいろんな名前があって、日本中に2千もちがった呼び方があるんだって。 それはどういうことかっていうとね、住んでいる場所によって、同じメダカをいろんな呼び方をしてるんだよ。自分たちのまわりにいるお魚たちに、自分たちが呼びやすい名前をつけちゃうんだよ。 水族館もはじめそんなことをやっててね、「関西で『ハマチ』っていって、関東では『ブリ』っていいます」なんていってたんだけど、そうすると、関西の水族館で「ハマチ」って書いてあるのを見た人が、東京の水族館に来て「ブリ」って書いてあるのを見たら、「えっ、同じ魚じゃないか!」ってこまっちゃうでしょ。だから今は水族館では、みんなが呼んでいる「ブリ」っていう名前で統一しているんです。 キミも水族館に行ったら、説明を読んでみるとおもしろいよ。「方言では・・・」とか「地方ではこんな名前で呼んでいます」なんて書いてあって勉強になると思いますよ。 それから、どこか遠くから来たおともだちとお話をしてるとね、キミとはちがう名前で同じお魚を呼んでいるかもしれないよ。こんなふうにして、お魚の名前は、昔からその地方で呼びやすい名前をつけていたのね。 それから、ちいちゃいときから大きくなるにつれて名前がかわるお魚もいるんだってことを覚えておいてね。
お魚博士・杉浦 宏 先生
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