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カメムシは変なにおいを出しますが、どうしてですか。
(中1・おとこ)
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この時期カメムシってよく見るんだよね。家の中にたくさんいるでしょ。
こども:はい
そうでしょ。カメムシってね、家の中で冬を越すんです。例えば、秋に洗濯物を干しておくと、そこに来ちゃって、そのまま家の中に入っちゃったりするわけね。カメムシは暖かいところが好きなので、そのまま家の中で秋、冬と過ごしちゃうの。 それで今頃になるとゴソゴソと出てきてね、うっかり触ったりつぶしたりすると、すごいくさいにおいを出すんだよね。 くさくてイヤでしょ。
こども:はい
でもね、逆に考えるとカメムシにとっては敵から身を守るためのものなの。
外にいるとニワトリなどの鳥に食べられちゃったりするからね。まぁ、「くさい」とは言っても、そのにおいで僕たちや鳥が死んじゃうわけじゃないけどね。 でも、例えばカメムシをいっぱい捕まえてきてビンの中に入れて、それを振ったりすると、カメムシはそれぞれにおいを出して、お互いのにおいで死んじゃったりするんです。あのにおいもたくさんあると結構毒なんですね。 だから1匹がにおいを出すと仲間は逃げるんですよ。
カメムシは集団で暮らすこともあるんですが、そういうとき、においは「危険だよ」って仲間に知らせる役割になるんです。 それに、においにも色々あって、仲間を集める成分のにおいもあるんですよ。だからカメムシにとってはにおいでお話をしているという感じなのかな。
昆虫写真家・海野 和男 先生
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