いきもの
Q. イルカのショーを見に行ったんだけど、どうやってイルカに教えるんですか? (小3・おんな)
A. キミは今、学校でいろいろと先生に教えてもらっているでしょ。実はイルカなど、ショーをする動物たちにも、教えてくれる先生がいるんですよ。それでイルカたちは「生徒」になって、ショーの見せ方を勉強させられるんです。
教えてくれる先生のことは「トレーナー」といって、若いお兄さんやお姉さんがたくさんいるんですよ。それで、基本を最初に教えてくれる学校では、ジャンプとかひっくり返って一回転とかの、基本的な動作を教えているの。
それからは各水族館のトレーナーが、自分のイルカを受け持つんですね。トレーナーとイルカは、ほとんど一対一で付き合うんです。
でも、言葉が通じないよね。だから、そのかわりに合図があるんだ。 笛を吹いてみたり、トレーナーの指の動きや体の動きで、「何をしなさい」という命令を出してるの。それによってイルカはショーをしてくれるんですよ。
これは、トレーナーとイルカの気持ちがひとつにならないと、うまくいかないんだ。ショーは、一頭のイルカが一日に何回もやるんじゃなくてね、ショーのできるイルカが何頭もいて、交代で出てきてるんです
でね、うまくできたときにはエサをあげてたでしょ。でもあんまりショーを上手にやって、エサをたくさんもらっちゃうと、栄養がかたよったりするんだよね。
イルカは、エサがほしくてショーをしているわけではなくて、むしろ、観客が拍手してあげたりする方がものすごくうれしいんだそうです。 キミはショーを見に行ったとき手をたたいてあげたかな?

こども:はい

それはイルカさんもとっても喜んだと思いますよ。見ている人たちの反応っていうのがとてもよく分かるらしくて、調子が乗ってくると、回転を一回多くやってくれたりもするんだって。

横須賀市自然人文博物館・林 公義 先生

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