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象はどうして、鼻でエサを口に運ぶんですか?
(小4・おんな)
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キミは象を見たことある?
こども:はい
大きな体してるよね。上野動物園にいる象は4トンも5トンもあるんだよ。すごいよね。さて、象の口はどこに付いてるかな?
こども:鼻のちょっと下あたり
そう。人間だって鼻の下に口があるよね。象だって同じなんだよ。じゃあ、象はあの足でエサをつかんで食べられるかな?無理だね。それなら、エサのところに口を持っていって食べようとしたらどうだろう。あの大きな体ですわらなきゃならないから、それも大変だよね。 そこで、あんなに大きくなっちゃった象が、エサを食べるのに一番いい方法は何かなって言うと、実はあの長い鼻がとっても便利だったんだよ。象って、最初から鼻が長かったわけじゃないんだ。どんどん体が大きくなる生き物だったから、体が大きくなるのにあわせて、鼻も伸びていったんだ。あの鼻は、物をつかむ手のかわりをしてくれるってことなんだね。 それから、お水を飲む時なんかも、あの鼻の中にお水を吸い込んで、口のところに持っていってからフーっと吹くと、ちゃんとお水が口の中に入るんだよ。もしお水を飲むときにさ、犬やネコみたいに口をお水につけようとしたら、あの象さんはどうやったらお水に届くかな?そういうふうに考えると、お鼻が長いっていう意味は分かると思うんだよね。 そんなわけで、象にとってあの長い鼻は、生活の中でなくてはならない物の一つになっちゃてるってこと。ね、あれだけ体が大きくなっていく過程で、あんなふうに鼻が伸びてきてるんだって思って下さい。
お魚博士・杉浦 宏 先生
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