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ヘビはどうして木のような90度のところでもスイスイ登れるんですか?
(小3・おとこ)
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ヘビにもいろいろな種類があるんだよ。例えば、南の方には「飛びヘビ」っていうのがいてね、枝から枝へぴょーんと飛ぶんです。体をギュッと縮めてバネのようにして、う〜んと伸びて空中に飛んだりするの。 で、日本で普通に見かけるヘビは、少し体をくねらせながら進んでいるでしょう?そうやって進むときはね、地面にを引っかけてるんです。地面のデコボコしたところに、体を引っかけて進んでるの。お腹のほうのうろこと背中のほうのうろことがちょっと違うのは知ってますか?
こども:知らない
あのね、背中のうろこはひし形に並んでるんだけど、お腹のうろこは横に並んでいるんだよ。で、横に並んでいると、うろこを立てることが出来るんです。それで、うろこを立てて引っかけながら動く、ということが出来るの。ちょうど靴の底みたいな感じかな。 よく見てるとね、木のデコボコしたところにお腹のうろこを引っかけてますよ。木にでっぱりがあったりしたら、体を横にしてね、引っかかりやすくして登ってます。だから、ツルツルしてる鉄の棒なんかはやっぱり登れないかな。 でも、ちょっとでも斜めになってると登っちゃうんだよ。体を左右に8の字型にする感じで、巻き付きながら登っちゃうんです。 だから、電気関係の器具とか、登られちゃうと困るものには、「ヘビ返し」というのが作ってあるんですよ。途中にカサのようなものがついていて、ヘビとかネズミとかが登れないようになってるの。あと、植物にも巻き付かれないように、工夫がしてあったりするんだよ。 面白いでしょ。
多摩動物公園 昆虫園・高家 博成 先生
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