7. February 2001 on air

昭和29年東京生まれ。
網膜色素変性のため幼いころから徐々に視力を失い、2級障害者に。
一方、幼稚園の時からピアノを始める。
高校卒業後はモダンジャズのトップピアニストに師事。
のちレコード会社に認められ、昭和53年デビュー。
ライブハウスでの活動を中心に、化粧品のCMに出演。

心に響く歌声。ライブハウスで魂を込めて歌っているのは、ソウル・ジャズシンガーの原久美子さん。
彼女の側には、ステージでも、電車の中でも、いつも、盲導犬のボ ルトニアがいます。
原さん
「目が悪いからどうのこうのって言われるのが嫌で。だって五体満足だって、おっかしい人はいっぱいいるじゃないですか」
「『音』ってい うのは、私にとってわかりやすいものですね。とっても感じやすいものです」


以前は歩く事にすら緊張していた原さんは、『人』を感じに出かけます。
新宿のとあるバーで、
原さん
「色々な遊び方をして、いろいろな人と出会って、人のもっともっと奥にある物を見つけたいというのかな」

さらに原さんは、植村直己さんの言葉に共鳴し、ボルトニアとモンブランに登りました。
【過去にした栄誉や結果に満足しないで、次の冒険に挑みたい。次の自分を知りたい。植村直己】
原さん
「自分はまだダメだんだって思っているから、そのために何とかしてみようって発想が生まれてくるんですね。今の自分でいいと思っちゃったら、新しい歌は歌えないですね。それがとっとも『ジャズ的』だなっと思って…」
「あなた、目だけで旅行してのって、言ったことがあるんですけど、景色や風の動きなんかを皮膚感覚で楽しみながら、そうやって見ていくというのかな」


原さんの『感じる旅』は続きます。

菅原さん
「感じることによって、自分が変わっていく気がするので好きですね」

『感じたい』という思いが、全てを繋ぎ、熱い歌声を作ります。

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