17. January 2001 on air

エッセイスト。
1946年生まれ。
スタイリストとして活躍したあと、執筆業に転身し、
「一人暮し」をテーマに様々な角度からライフスタイルを提案。
著書に「かっこよく年をとりたい」などがある。

吉本由美さん。
エッセイストとして有名な吉本さん。
彼女の作品は何気ない日常の描写が魅力です。エッセイストになる前は、小物やインテリアを扱うスタイリストとし て活躍していました。

「そのころから、自分の登場する雑誌のページは、ほとんど自分で書いてましたね」
と語る吉本さん。

それまでに無い形のスタイリストとして一世を風靡しました。しかし…。
吉本さん
「物が溢れてて、お店がいっぱいできて、どこにいってもあるんですよ、いい物が」

という理由でスタイリストをぱたりと辞めて しまいました。

吉本さんの生き方とは?
吉本さん
「転がる石ですか。私は転がってるだけだから悩まない。たまたま此処にいるだけで、またどこかに行くと思うの」
吉本さんの興味は物から人へ。最近はおじいさん、おばあさんに目がとまるそうです。
吉本さん
「興味があるんです。まだほら私が経験してない年齢をやってるわけでしょ」

これからの人生を考えた時、かっこよく年をとりたいと思うようになりました。
吉本さんが転がった先は……?
吉本さん
「老人になって働ける仕事の一つだと解ったのね、バーテンダーが」

そして、バーには会話があります。物書きの、そして一人暮らし の吉本さんには大きな魅力です。
「怖いおばあさんのバーテンダーになって、中にいたい。しゃっきりしたおばあさん、おてんばな」
年をとるのが楽しみだという吉本さんは、自分から転がりつづける石ころなのです。
「私はたまたまいいほうへ転がっているラッキーな石ころ」

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