3.May 2000 on air

和牛の最高ブランドである白老牛の牧場主の奥さん。
昨年、牧場の一角に白老牛専門のステーキハウスをオープンした。
牛肉の輸入自由化のため国産牛の市場もあおりを受け、厳しい状況となった現在、白老牛の美味しさをより多くの人にわかってもらおうと、一念発起。
農協に頼らない自立した経営を目指している。

北海道白老町。和牛で有名なこの地に自ら新しい形態の事業をおこした女性います。
焼肉ハウス「天野ファミリーレストラン」のオーナー、天野志保子さんです。
彼女は自営の牧場で育てた牛の肉をここで提供しています。

天野さん:
「結構行き当たりばったりの人間なんで、当初はこういうかたちで発展するとは考えてなかったですねぇ」

牧場主の奥さん、レストランのオーナー、
そして幼稚園から高校生までの5人のお子さんの母親という3つの顔を持つ天野さん、
「だからただ、頑張るだけ」

調理からレジまで一切を切り盛りするだけに家族との連携プレーが不可欠です。

「91歳の母と95歳の父が元気でいてくれることがなによりの応援歌だと思っています。」

朝10時、家事を一通り済ませるとすぐにレストランの仕込み。
お昼を前に待ちかねていた常連さんたちがやってきます。

「親もくつろぎながら、本当の意味で子どもを放牧状態で、遠くで見ていても危なくないなっていうような環境作りができればなあっておもってます」

9人家族の肝っ玉母さんが描く、理想の家庭がそこにはありました。

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