26.April 2000 on air

1958年東京生まれ。両親は韓国出身。
高校まで民族学校に学び、桐朋学園短大の声楽部門を主席で卒業して二期会に所属。「カルメン」「サロメ」「フィガロの結婚」などの公演に出演している。
85年には北朝鮮で行なわれた世界音楽祭に出演、93年に韓国籍取得、94年には定都600年を記念したソウルのオペラハウスでの「カルメン」で主役を務めた。
97年には外国人として初めて文化庁芸術祭に参加。98年には日本文化の開放にゆれる韓国・ソウルで「赤とんぼ」「浜千鳥」などを日本語で歌って話題を集める。

東京で生まれ育った在日コリアン二世の田月仙(チョン・ウォルソン)さん。
「間にいる人間として、一番自然に日本と韓国朝鮮というものを正面から見られるようになったんですね」
と語る彼女は史上初めて、南北公演を実現させたオペラ歌手
現在彼女が取り組むのは、日本人が忘れ置き去りにしていた何かを彼女自身の言葉として歌に込めること。

チョンさん:
「自分の歌が哀しみと苦しみ、もちろん喜びも超えてなにか祈りのようになっているんだって感じたこともあります」

歌に情熱を傾けるチョンさんも一方では主婦としての顔を持っています。

ご主人は…
「もちろん料理上手な奥さんとかいろいろいるとおもうんですけど、ボクがちょっと歌ってほしいっていったら歌ってくれる、これは本当に贅沢ですよね」

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