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現場レポート

vol5 自動車も造っちゃいます!

つつつっ、ついに!放送スタートとなりました「官僚たちの夏」。4月末のクランクインから、数えること60日ちょっと。みなさま、お待ちどうさまでした。こちら番組HPへアクセスしていただいているということは、しっかりばっちりと記念すべき第1話をご覧になられたかと思われますが、いかがでしたでしょうか?「観ている人に暑苦しいって思わせるくらいのテンションじゃないと、風越の熱さや昭和30年代の熱さは、伝わらないと思うんだよね…」とは、主演を務める佐藤浩市さんが、とある撮影現場で話していた言葉ですが、その言葉通り、日本の高度経済成長期を支えた風越ら通産省官僚たちの熱さが、テレビの画面を通して、みなさんにも感じてもらえましたよね! これがまた、2話3話と物語が進んでいくと、各キャラクターの想いと、それを演じる出演者たちのパワーがヒートアップしてきますから、手放しで期待しちゃってくださいませ。というか、この「官僚たちの夏」という作品が持つ“熱さ”がクセになるかも!?
っと、話の枕はこれくらいにいたしまして、現場レポート本来の方向性に軌道修正させていただき、撮影に関するお話をさせていただきますね。

さて、第1話では通産省が発案した“国民車構想”を軸に物語が進みましたが、ドラマの中に登場した2台のアケボノ自動車の試作車は、それぞれ番組のために造られた車なんですヨ。つまり、世界で一つしかない自動車だということ! ドラマのために自動車を造ってしまうなんて、ホントすごいですよねー。ちなみに、この2台の製作を手がけたのは、埼玉県戸田にある「シージークラフト」というクラシックカーのレストア(復元・修理)を手がける自動車工場。それぞれの自動車は、別の車体をベースに造られたそうで、その製作期間は、どちらも4名のスタッフで、ボディのない試作車が4週間、ボディのあるほうは2ヶ月もかかったとか。ということは、この番組がクランクインしたのと同じ頃から、製作に取り掛かっていたんですね。

この2台の自動車を使った撮影ですが、まずは、ボディのない最初の試作車の撮影を、栃木県にあるオフロードレース場で行いました。この1号試作車ですが、なんと撮影時にトラブルが発生! エンジンを冷やすラジエーターという部品が、エンジンと干渉してヒビが入ってしまい、そこから冷却水が漏れてしまったんです。冷却水がないとエンジンが冷やされないので、そのまま走っていると故障してしまいます。試作車が走れないと、撮影は中断するしかありません。そこで、車で30分ほど走ったところに、修理工場があるというので、シージークラフトのスタッフが、壊れたラジエーターを持って車を走らせました。

果たして、ラジエーターは修理できるのか!? その間、現場に残された撮影スタッフは、試作車が走らないシーンを撮影しつつ、ラジエーターが戻ってくるのを待ちます。そして約3時間後、シージークラフトの小林さんが、修理を終えて戻ってきました。早速、ラジエーターの取り付けにかかります。また同じような故障が起きないよう、新たにステーを付けてラジエーターを固定したので、それ以降は故障もなく、予備日を含めて3日間を予定していた撮影は、2日間で終えることができました。
2日間かかった撮影ですが、放送された1号試作車のシーンは、わずか4分弱ほど。そう、ドラマの撮影には、すごく時間がかかるものなんです! 録画された第1話をまた後日に観るときは「このシーンを撮影するのに2日間もかかったのか…」と、撮影スタッフの苦労なども思い巡らせていただけると、ドラマを観る楽しみが増えると思われますので、お試しあれ。

次に、2号試作車の撮影は、茨城県のとある飛行場で行われました。ロケ現場で2号試作車を見た浩市さん、「わが国の車は小さいね(笑)」とおっしゃてましたが、鮎川を演じる高橋克実さん「これを造ったんだ、すごいね」「どうやって造ったのか話を聞きたいな」などと盛り上がってましたヨ。
ちなみに、この日の撮影でいちばん苦労したのは、玉木を演じる船越英一郎さんでしょうか。試作車の走りを見に来た米国ディーラーと、英語でのやり取りがありましたよね。あのシーンを撮り終わった船越さん、「ホント、英語のセリフは苦労するヨ。その次に言う日本語のセリフが、すごく簡単に感じるもんネ(笑)」と、こぼしていたのが印象的です。でも、流暢に話されてましたよね!