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北澤俊美 元防衛相 インタビュー

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金平キャスター
原発事故後、日米同盟に関し、自衛隊幹部の一人が、「戦後最大の危機の一つだった」と表現したと本には出ていますが?
北澤氏
トモダチ作戦に代表されるように、私はトータルでいうと、全く日米の同盟の危機っていうのは、そんなに感じることはありませんでした。がっちり固まっていました。細かい所で意思の疎通がなかったとかは、非常時だからいくらでもあることで、それをすぐ、日米の同盟の危機というのはあたらないと思います。

私も防衛大臣になってすぐ、一番基本にしたのは、昭和37年にわが国の防衛の基本方針というのが閣議決定されているわけですよ。それは自衛隊が専守防衛で守る。それを日米安保条約で、米側がそれ以上のことをするという二本の柱でできる。いわゆる盾と矛の関係です。私は、その後、半世紀を越える歴史の中で、しっかりできたと思っています。
金平キャスター
原発災害という未曾有の事態で、官邸主導の日米調整会議ができるまで大変だったと思うが?
北澤氏
何処の国も同じなんですけど、駐在の大使は、自国民を一人たりとも犠牲にしないで、安全に避難させるということです。それは日本の大使も同じことなんですよ。アメリカのルース大使はそれを第一に考えたわけですよね。当然のことです。

一方で、同盟国・日本の危機に貢献するという、この二つがあって、そこで余り実態が判らない中、例えば50マイル、アメリカの自国民に対する、80キロの自主避難区域設定は、これをいきなり公にしたら、大変なことだという危機を煽ることになるだけだと。ルースさんには、日本に対する物凄い愛情があって、そこのところで悩んだんですね。情報がなかなか入らなかったということで。
金平キャスター
本に書かれているのは、ルース大使が、枝野さんと衝突したという話で、これをなんとか修復しなければいけないという要請が、当時の菅総理から北澤さんになされたと、これは本当ですか?
北澤氏
ええ、この本にも書いてありますけど、閣議が終わった後、私に、その直後には具体的なことはいわないで、ちょっと日米のことで話がしたいんだけどということで、いや、この後すぐ、総理の執務室行くからと、そこで話しましょうという話にしたんですよ。その時に、どうもギクシャクしているので、スムーズに行くように、骨を折ってほしいという話がありました。

私の所へも少し耳に入っていたのは、官邸の枝野さんとか政治家レベルの話でなくて、もっと事務的なところで、どうもアメリカは情報ばっかり欲しがっていると、そんなニュアンスの話が来たんですよ。ところがこれ、防衛省の立場で言うとね、日米の同盟がこれだけがっちり固まっていて、強い信頼感で築かれているものに、情報だけを欲しがって、米側が自国民連れて逃げ出すなんて、そんなこと、我々には全く考えられないし、アメリカもそんなケチな国じゃありませんからね。それはね、つまらんこと言うんだなと。だからその時、菅さんに言われたことは、きちんと話して対応すれば大丈夫だと、私自身はそう思いましたね。
金平キャスター
日米が上手くいっていないというのは、具体的にいうと、向こうの出先のトップはルースさんですが、ルースさんとの関係修復はかなり心がけられた?
北澤氏
それはもう、電話で何度もやりますから、ルースさんも、私も日記にもね、"ルース大使は、ルースさんに似合わず、少しいらだっているのかな"みたいなことは、少し書いてありましたね。私の日記にはね。

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